家族葬専門葬儀社オフィスシオン しきたりアカデミー

葬儀や死の専門情報を通じて、そこに向かいより良い人生を歩めるように、少しでもお役に立てれば幸いです。

1月25日 言う通りにしたよ

「オフィスシオンFMしきたりアカデミー」では、家族葬専門葬儀社オフィスシオンが、しきたりや、葬にまつわる慣習やマナーをご紹介いたします。

今回のシリーズは、「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」です。
今は亡きあの人へ伝えたい言葉プロジェクトは人と人の温かいつながりや、人の優しい心を多くの人に伝えていこうとの思いからスタートしました。全国から寄せられたたくさんのお手紙の中から、毎日1話ずつご紹介していきます。

言う通りにしたよ

母さんあなたは常々言っていた。決して冗談でないことはあなたの真剣な顔が物語っていた。
『兄姉の誰よりも長生きできて本当によかった。苦労もたくさんあったけど、なにはともあれどんな時も自分らしく平然と生きてこれた。今つくづく幸福を感じている。最近考えるのはどうやって自然に老いて自然に逆らわずに逝けるかということ。私はね、身も心も枯れ切って逝けるのはめでたいことだと思っている。
からだから何本もチューブを出して機械の力を借りて、ただ心臓が動かされているというのだけは絶対ごめんだからね!』
母さんの真剣な願いと受け止め、僕は申し出たよ。医師を初めとして、周囲の誰もが望むことを拒むことだった。母さんのたっての願いと信じてのことだった。

そして訪れた訣別の朝から1年半も経った今に至るまで続く自問自答の日々・・・。あれでよかったのか?いや、よかったのだ!と・・・。
『母さんの言うとおりにしたよ。あれで良かったんだよね』と今日もまたいつものように花に囲まれた写真の中のあなたに話しかける。いつの頃からか気づいたら『よかったよ。言う通りにしてくれてありがとう』とあなたが言ってくれる気がするようになった。『エネルギーが残り、心に執着や欲望があったまま逝くと、そのあとの魂は決して安らかではないよね』僕の口癖だがその通りだろう?母さんはどんな時も決して力を抜かず精一杯生きた。すべてが燃え尽き、満足と幸福の中に人生の幕引きをしたんだよね。

母さん、あなたはこうも言っていた。
『父さんから何度も恋文をもらったのに私は一度も返事を出さなかった。書いたけど、投函する勇気がなかった』
僕が冷やかすとあなたは少々むきになって、『その頃は女のたしなみで簡単にできることじゃなかったときなの・・・でも悔いがあるとすれば、そのことかな』と笑顔で応えたものだった。母さん、親父に逢って詫びた?思いの丈を全て話したんだろ。よかったねぇ。

改めて伝えたいことがある。母さんの子供で本当に良かった。母さんに倣い自分らしく力いっぱい生きていくよと。

家族葬専門葬儀社オフィスシオンがお送りいたしました。

金, 1月 25 2013 » 「今は亡きあの人に伝えたい言葉」より

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