家族葬専門葬儀社オフィスシオン しきたりアカデミー

葬儀や死の専門情報を通じて、そこに向かいより良い人生を歩めるように、少しでもお役に立てれば幸いです。

1月17日 謝罪

「オフィスシオンFMしきたりアカデミー」では、家族葬専門葬儀社オフィスシオンが、しきたりや、葬にまつわる慣習やマナーをご紹介いたします。
今回のシリーズは、「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」です。
今は亡きあの人へ伝えたい言葉プロジェクトは人と人の温かいつながりや、人の優しい心を多くの人に伝えていこうとの思いからスタートしました。全国から寄せられたたくさんのお手紙の中から、毎日1話ずつご紹介していきます。

謝罪

お母さんが旅立ってから8ヶ月が経ちましたが、どうしていますか。松たんや清さん、兄ちゃん、姉ちゃんなど元家族と一緒に賑やかで楽しい日々を送っていることでしょう。
脳出血で寝たきりになったお母さんと暮らした12年間は、私にとって生きがいに満ちた生涯で一番幸せなときでした。

ただ、お母さんにどうしても謝罪しなければならないことがあります。それは忘れもしない去年の7月14日、前夜来の高熱が心配で病院に行きましたね。あの日病院に行かず、我が家で解熱の手当をしゆっくり静養していたら、病院の過酷な治療でお母さんを苦しませずに済んだのにと悔やまれてなりません。
旅立つ前の1ヶ月余、絶食治療による体力の消耗、在宅時の水分補給の2倍を超える点滴のため、胸水は益々たまり体はぶくぶく膨張し体位交換してあげたくても胸水を抜く針や計測用の電気コードにくるまれて身動きならず、頬ずりしてあげたくても病室が狭くて手出しできず、無念でなりませんでした。

最後は逆流による肺炎まで起こして、荒っぽい吸引で痰の色も白濁から真っ赤な血の色に染まり、酸素吸入器を付けても苦しそうな息をしていましたね。また、気道確保を理由に鼻からチューブを差し込まれて、お母さんは嫌々をして鼻から吹き飛ばしたけれど、再び突っ込まれて観念せざるを得なかったんだよね。
見るに見かねて家に連れて帰ってあげようと準備したけど、在宅介護スタッフの協力が得られない上に、身内の猛反対が目に見えていたため、お母さんを見離してしまうことになりました。いつもの私なら先生と喧嘩してでも家に連れて帰ったと思うけど、猜疑心の強い先生の誤解のため今回ばかりは手足をもがれてその勇気が断たれてしまいました。お母さんにどんなに詫びても詫びきれません。
なのにお母さんは最後の最後まで、在宅中に鍛えた口周り、頬、喉の筋肉をフル活用して息をし続けましたね。そんなお母さんの頑張りに涙が込み上げてきました。悪夢の入院から救ってあげられなくて、本当にごめんね。

笑顔が素敵なお母さんの側で添い寝している私の手を、利きての右手でぎゅっと握りしめてくれたいつものあの感触は、生涯忘れることができません。
お母さんは私にとって最高の母であり、最も信頼できる無二の親友であり、恋人以上の存在でした。いつまでも私のことを忘れず、遠いお空の上から見守っていてください。

家族葬専門葬儀社オフィスシオンがお送りいたしました。

木, 1月 17 2013 » 「今は亡きあの人に伝えたい言葉」より

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