家族葬専門葬儀社オフィスシオン しきたりアカデミー

葬儀や死の専門情報を通じて、そこに向かいより良い人生を歩めるように、少しでもお役に立てれば幸いです。

1月15日 私、生きていきます

「オフィスシオンFMしきたりアカデミー」では、家族葬専門葬儀社オフィスシオンが、しきたりや、葬にまつわる慣習やマナーをご紹介いたします。

今回のシリーズは、「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」です。今は亡きあの人へ伝えたい言葉プロジェクトは人と人の温かいつながりや、人の優しい心を多くの人に伝えていこうとの思いからスタートしました。全国から寄せられたたくさんのお手紙の中から、毎日1話ずつご紹介していきます。

私、生きていきます

『生まれてきてごめんなさい』心の病に侵された私は、そう言ってお母さんを泣かせましたね。私を産んでくれたお母さんに向かって、『何で私を産んだの?』と責め立てて、なんて親不孝な娘だったのかと、今となっては悔やむばかりです。
お母さんは、自分もがんの治療中だったのに、自分よりも私も優先し、必死で支え、看病してくれましたね。私の病状が少しは良くなってきたと思ったら、今度はお母さんのがんが再発。腸からリンパへ転移していたがんも全て手術で取ったのに、肺に転移しているのがわかった時は、『何でお母さんがこんな目にあわなくちゃいけないの』と思ったものです。
思えばお母さんの人生は、お嫁に来てからずっと我慢と苦労のし通しでしたよね。がんの発見が遅れたのだって、祖母の介護と家事とパートで手一杯で、自分の体にかまっている余裕がなかったから。祖母が亡くなってやっと介護生活から解放されたと思ったら自分のがんが発見されて、そんなお母さんの状態をわかっていながら、私は自分のことで精一杯で、何も助けてあげられませんでした。
お母さんが昏睡状態になってしまった時も、私はまだ心の病が重く、妹達に任せてばかりであまり看病できませんでした。でも、お母さんはそんな昏睡状態の中でたった1日だけパチっと目を覚まし、機関銃のようにしゃべりだしたのだと妹たちから聞きました。『今までずっと我慢してきたんだから!』と言いながら父を呼びつけこき使い、それが丸々1日続いたと思ったらまたパタッと眠りに落ちてしまったと。それで少しは気が済んだのかな?翌日、眠るように穏やかに、家族みんなに見守られながら、あなたは天に召されて行きましたね。
私の心の病はまだ完治していないけれど、随分元気になりました。お母さん、私を産んでくれてありがとう。生きているうちに伝えられなくてごめんね。私は幸せに暮らしています。今日も明日もちゃんと『生きて』いきます。

家族葬専門葬儀社オフィスシオンがお送りいたしました。

火, 1月 15 2013 » 「今は亡きあの人に伝えたい言葉」より

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