家族葬専門葬儀社オフィスシオン しきたりアカデミー

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2月27日 拝啓、親父

「オフィスシオンFMしきたりアカデミー」では、家族葬専門葬儀社オフィスシオンが、しきたりや、葬にまつわる慣習やマナーをご紹介いたします。

今回のシリーズは、「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」です。今は亡きあの人へ伝えたい言葉プロジェクトは人と人の温かいつながりや、人の優しい心を多くの人に伝えていこうとの思いからスタートしました。全国から寄せられたたくさんのお手紙の中から、毎日1話ずつご紹介していきます。

拝啓、親父

親父、久しぶり。親父が逝ってしまってもう3年になります。おふくろはしばらく寂しそうでしたが、今は孫の世話で大忙しです。悪いけどおふくろはまだそちらへは行きません。まだ当分の間、1人でのんびりしていてください。

親父がもあまり長くないってわかった時、僕は『最後くらいは優しくしよう』って思いました。当時の僕は、親父に話しかけられてもいつもめんどくさそうに適当な返事をしていましたよね。振り返ってみたら親父と真剣に話したことなんて、もう何年間も全然ありませんでした。
でも、結局、僕は最後まで無愛想なままでした。いつも無愛想な僕が、最後だけ急に無理して優しくしても、親父に失礼なだけだし、親父も喜ばないと思ったからです。最後まで愛想のない息子でごめんな。

親父と最後に話したのは、親父が逝ってしまう数日前でした。意識が混沌としていたはずなのに、僕が病室に入った時、親父は最後の力を振り絞って僕に何か伝えようとしていましたね。でも途中で医者に止められて、僕は病室から出されてしまいました。
もし、親父があのときのことを気掛かりに思っているんだったら、その必要はありません。あの時、親父が何を言いたかったのか、僕はわかっていたんですよ。
高校生の頃、親父は僕に『もっと勉強しろ』って言ったことが一度もないよね。僕を信じて見守ってくれていたんだよね。でも僕が、『それは無理だよ』とか『そんなのできるわけない』と言った時だけ烈火のごとく怒っていましたね。あの時は親父がどうしてそんなに怒るのかわかりませんでした。親父の思いが少しずつわかるようになったのは、僕自身が父親になってからです。
誰にでもできる当たり前の事を誰もやらないくらいまで徹底的にやること、先のことを心配するよりも今その瞬間にできることに全力で取り組むこと、無理だと思った瞬間にチャンスは逃げていってしまう事。親父が伝えたかったのはそういうことだよね。

親父が最後に病気と闘っていた時、僕は大きな仕事を抱えて苦しんでいました。でも、親父の教えを頼りに前進を続けました。親父が逝ってしまったのは、僕がその仕事をやり終えた直後でした。親父が応援してくれていたんだよね。ありがとう。
そうそう大切なことを忘れていました。先月2人目の子を授かりました。とっても元気な男の子です。親父が僕を育ててくれたように、僕はその子育てます。

家族葬専門葬儀社オフィスシオンがお送りいたしました。

水, 2月 27 2013 » 「今は亡きあの人に伝えたい言葉」より

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