家族葬専門葬儀社オフィスシオン しきたりアカデミー

葬儀や死の専門情報を通じて、そこに向かいより良い人生を歩めるように、少しでもお役に立てれば幸いです。

2月6日 お母さんをよろしく

「オフィスシオンFMしきたりアカデミー」では、家族葬専門葬儀社オフィスシオンが、しきたりや、葬にまつわる慣習やマナーをご紹介いたします。

今回のシリーズは、「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」です。今は亡きあの人へ伝えたい言葉プロジェクトは人と人の温かいつながりや、人の優しい心を多くの人に伝えていこうとの思いからスタートしました。全国から寄せられたたくさんのお手紙の中から、毎日1話ずつご紹介していきます。

お母さんをよろしく

44歳と半年で、お父さんあなたは逝ってしまいました。お母さんはまだ42歳、お姉ちゃん達は高校生で、私は14歳の誕生日を迎えたばかりの秋でした。
それから37年の歳月を経て、昨年末、お母さんはやっと天に召されました。『こんなにおばあちゃんになっちゃったから、お父さんは天国で私のこと分からないんじゃないかしら』って、お母さんは病床で心配していましたよ。お父さん、お母さんを直ぐに見つけて
、抱きしめてあげてくれましたか?

お父さんは真面目で、ただひたすらにお母さんだけを愛していて、そんなのろけ話を、今までに何度もお母さんから聞かされてきました。お父さん、安心してね。37年間、誰かに心動かされることなく、お父さんのことだけを思って生きてきたお母さんの姿、私は確かにこの目で見てきましたから。
お父さんは息子が欲しくて仕方なかったようだけれど、お母さんが倒れて入院して、私はどれほど三姉妹であることのありがたさを、かみしめたかわかりません。お母さんの長い入院生活を、私たちは3人で助け合い、支え合って頑張ってきました。好き嫌いの多いお母さんの好物、みたらし団子、大福、ショートケーキや鉄火巻きなんかを、私たちはせっせとお母さんに届けては、口に運んであげました。お父さん少しは褒めてくれますか?
お母様だんだんと物を食べられなくなって、最後には枯れ木のように痩せ細ってしまったけど、不思議なことにお母さんの瞳は最後まで、夢見る少女のように輝いていました。『死ぬのは怖くない。だって、お父さんが待ってるもの』お母さんは泪をためたキラキラした瞳で私にそういました。

四十九日の法要の日、お母さんの骨壷が、お墓の中のお父さんの隣に寄り添うように収められた時、私はとても安らかな気持ちになりました。『これでもう、大丈夫』そんな気がしました。
その日の空は真っ青に澄んでいて、墓石の隣には真っ白な梅の花が、静かに微笑んでいました。
お父さんは何よりも大切な宝物を、やっと取り戻すことができましたね。本当はお父さんも、待ちわびていたのでしょう?長いこと1人で頑張ってきたお母さんを、これからはしっかりと抱きしめていてあげてください。お父さん、お母さんよろしくね。

家族葬専門葬儀社オフィスシオンがお送りいたしました。

水, 2月 6 2013 » 「今は亡きあの人に伝えたい言葉」より

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